--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010年08月16日 00:52

広島国際アニメーションフェスティバルにも立ち寄りました。
色々なプログラムを見られて面白かったのですが、一番印象に残った作品について書きます。
東欧の境界地帯で、伝統と閉塞の中で過ごす少女と、そのひとつ前の世代からの戦火と人々の物語とが絡み合い、少女は未来を求めるかのように虹を目指して沼地に嵌っていきます。

正直、構成や表現はちょっとわかりにくかった。ほかにも様々なアニメーションが出品されている中で、ずば抜けて優れた技術や美的センスのある作品では決して無いと思います。こういうところに出てくる作品としては、絵の豊かさや動きの面白さは乏しいと言ってもいい。
映像よりも言葉で語られる部分が多く、小さく画面に表示される日本語字幕を追うのも結構つらかった。(英語ならともかくクロアチア語なので、耳で追いかけるわけにもいかないのです…)

けれども、他のどの映像にも負けないメッセージ性と、物語の深さがありました。
東欧の独特な音楽とナレーションも相まって、琵琶法師の語りで絵巻物を追うような世界観を感じました。語りは時を遡り戦火や親子の争いを経て、やがてそれらが繋がって少女の生きる時代に戻ります。
そこに流れるのは記憶とか伝統とか、それから民族性のような人間一人のなかには収まりきらないものです。生活する中で地伝いに受け継ぎ続ける人々の悲喜をぎこちない中にも切実に感じました。

コンペティションも見ましたが、グランプリ作品よりも印象深い作品でした。


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://northlily.blog135.fc2.com/tb.php/17-e523b230
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。