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ブルーノ・ムナーリ展 アートの楽しい見つけ方

2010年08月21日 01:04

海岸まで遠足に行ってきました。
横須賀駅から40分以上バスに揺られて、段々民家もまばらになって、軍艦や輸送船を遠くに眺める海岸で下車。少し歩くと白亜のような美術館が横たわっています。
建物がすごくきれい。船のような丸窓がそこかしこにあって、予期せぬところから光を取り込んでいるのが面白かったです。一階の入口を入ると橋になっていて、吹き抜けで地下の展示室が見えるんですが、高すぎてちょっと怖い。

絵本作家として有名なムナーリさんのデザイン教育やプロダクトデザインにまつわる展示。

言語だけではなく、視覚による教育を、という理念のブルーノさんですが、一番楽しかったのは最初の展示室にあった「目の見えない少女へのメッセージ」という作品です。
高い天井から、ロープや紐や、さまざまな長いものが垂れ下がっています。目を瞑って手を触れて上から下へと辿ると、ざらざら、つるつる、こしょこしょ、ざくざく、しょわしょわ、括りつけられ結び付けられて色々な触感のものに触れることができます。
触角で素材の持つディティールを感じることができる貴重な展示でした。

他にも自分で作る絵本や彫刻など、体験型の作品が集まっている部屋でした。
しかしその部屋のインパクトが強すぎて、通常の展示の印象が薄れてしまった感じがします。展示作品にどうしても既視感を覚えざるをえないので、むしろ体験型の展示を最後にして、期待を持たせてくれたほうが効果的ではないかと思いました。

通常の展示の中では紙で出来た「持ち運べる彫刻」という作品が面白かった。いつでもどこでも、どんなときでも、絶対に必要ではないけど、彫刻は生活を豊かにしてくれる、というムナーリさんの自信に満ちた作品でした。
他にもストッキング用の布を利用したランプや、おなじみの竹製花器など、素材と徹底的に仲良くなった製品はユニークで、愛着がわきます。

「第2期所蔵品展 特集:原田和男 ΚΗΠΟΣ ΗΧΟΣ キポス イホス 庭・響 鉄の響きに耳をすます
所蔵作品展」も面白かった。

「鉄」で造られたオリジナルの楽器の展示です。もう美術館に足を踏み入れたときから既に不規則に音の流れが聞こえていて、「ブルーノ」の展示を見ながらも「何だろう?」と思ってました。

すごい高い天井の吹き抜けの廊下を通って、鉄の楽器の集まる部屋に出ました。地下階から二階くらいまでの吹き抜けで、きっと音を響かせるにも良い環境なんだと思います。自分で演奏することができるものもあって、絃を弾いたり、鉄の太鼓を叩いたりしました。

初めはおそるおそる、鉄の中に共鳴する音を感じながら、徐々に大胆に叩いたり、引っ張ったりして遊びました。
それから、球体の中に鉄くずを入れて、赤ちゃんのガラガラのような構造にした楽器が特に面白かった。「キラキラ」ってこういう音がするんじゃないかと思いました。鉄からこんなにも豊潤で繊細な音が出ることを初めて知りました。

人類の運命を大きく変えたのは鉄と金だと言いますが、その鉄の行き着く先が実はこういうところにある、というのもまた面白いです。


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