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告白

2010年09月02日 11:28

映画館で見て衝撃を受けて、原作を読んで、もっかい映画館に行きました。
これ、すごいです。
娘を殺された女教師が、犯人である自分のクラスの生徒に復讐する話。
松たか子の演技が光る。

虚実入り交じる証言の中で、物語の輪郭が段々と像を結んで行きます。この作品はフィクションですが、「真実」というのは、一見矛盾する側面の中から浮かび上がってくるものなのしれないなと思いました。

この年頃の子供たちの抱える、肥大した自我や甘ったれた心の闇を、主人公は真っ向から切り捨てます。愛娘を殺された悲しみ憎しみを、最も理性的に(という言い方はおかしいのかもしれない…)成就させます。

母の愛とか、母性とか、そういう類いのものはどこか神格化されたり牧歌的な表現がなされていたりするのだけども、私はこの作品に母性を見ました。決して崇高でも偉大でも無く、むしろ狂気すら紙一重にある感情が、「母性」の正体でもあるんじゃないかと思います。それはきっと、少年Bの母親にも言えることなのでは無いかと思います。けれど、物語の中ではその母性こそが虚無主義的な殺人に勝ち得るのです。

映像としてもこの上なく素晴らしかったです。

特にスローモーション、長回し、早回しの演出が非常に効果的でした。飛び散る水滴や破片の美しさ醜さが強調され、物語全体の空気感や心理状況を言葉以上に感じさせられました。

ところどころ、フィルムを利用した映像が挿入されているのも印象的でした。フィルム映像=古き良き懐古というイメージを裏切る使い方が鮮烈でした。

後味が悪い、という評判が聞こえますが、この作品にとってそれは最高の賞賛なのだろうと思います。


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